施工事例

空中廊下でつながる離れ(新築-離れ)

出会い

子供同士が同級生ということもあり、家内と奥様が仲良くさせて頂いているご縁から。1階が店舗で2階のみが生活空間の本宅。子供達の成長に伴い、生活空間が手狭となり離れをご計画されていました。また将来の事も考え、ご夫妻のご両親が住む家、あるいはご夫妻の老後1階で生活できる家としても想定して欲しいというご要望でした。

プロセス

難問だったのが、両建物をつなげる渡り廊下。1階に渡り廊下で両建物をつなげると本宅南側の店舗につなげることになり、お店を通らないと生活空間に行けないことになってしまいます。そこで解決策として空中廊下でつなぐことを提案しました。廊下を2階でつなぐことは一般的ではありませんが、今回はメリットがあります。本宅2階が生活空間のため、店舗動線と交錯しません。離れ2階の子供部屋と本宅LDKが同じ目線高さですので、互いの窓を通じて気配を感じることができます。また、廊下自体鈴鹿山脈を眺める場所としても機能し、夕涼みがてら夏ここでビールを飲むのが最高だそうです。また、室内の中廊下にもひと工夫しました。中廊下のデメリット、両側が部屋のため窓がなく薄暗くなりがちですので、2階床を格子状にして上からの光を格子のすきまを通り中廊下に届くように設計。結果的に廊下にこだわった離れとなりました。
エピソードは格子状の床。子供たちにとっては格好の遊び場で、キャーキャー言いながら楽しんで歩いていましたが、高所恐怖症の人にとっては…住まい手を選ぶ仕上げでした(笑)。