施工事例

大安町の車屋さん(店舗)

出会い

お施主様が車の商談で色々なお客様のお宅に訪問した中で気にいった家の2軒とも、たまたま工務店勤務時代に私が設計した家でした。施主ご夫妻は学生時代の同級生。ご主人からは同級生だから依頼したわけではない、設計した家が気に入ったからと仕事を認めてもらえたことがご縁でした。その後、離れ新築、本宅リフォームとお世話になりました。

プロセス

施主からの要望は、
1. 畑仕事の帰り、軽トラで作業服に長靴のいで立ちで来られる方でも入りやすい雰囲気。
2. いなべに合った、お客様と従業員が気軽にコミュニケーションがしやすい空間。
3. 現状店舗は商談のお客様とメンテナンス待つお客様の席が一緒のため商談中、メンテナンスを待つお客様に商談内容が聞こえやすく、落ち着いて商談しづらい悩み。
主に以上の事をふまえ、「地域に寄り添うくるま屋さんとは」、そんな問いから考えていきました。室内に入った瞬間、カウンター越しに多数の従業員の視線を感じて緊張する事務所や役所があると思います。そこでエントランス正面を壁とすることでお客様側からは一呼吸ついてから受付へ行くことが出来、従業員側からは自動ドアが開いた音で来客があったことが認識でき、お客様をすぐ目視するが必要がありません。
ゾーニングは事務所ゾーンを中央に配置しその両端に、商談ゾーン、メンテナンス待合ゾーンにすることで要件の違うお客様を振り分けるが出来ます。また、お客様エリアと事務所エリアの間に壁を設けず、程良い距離感にしたことでお互い、気さくに声をかけやすい雰囲気を作り出しています。待合ゾーンも一人の方と家族、ご友人など複数の方が見えるため一人用のカウンター席も用意し、それぞれ落ち着く居場所がある空間としました。
設計の打合せ期間、施主はお忙しく打合せが午前零時ごろからということもざらでした。友人だからあえて今言わさせて頂きますが、本当は眠かったよ!